OVERTECH DENIMの中でもウィンターシーズン向けに開発されたシリーズ。

ヨコ糸に極太に紡績したニュージーランド産メリノウールを使用し、裏面を針布起毛することでウールの持つ下記特性を更に高めた素材となります。

膝から下を緩やかにテーパードさせたレギュラーフィットと、膝から下をストレートにカッティングし、裾幅を少し広げたブーツカットの2モデル展開。

＜メリノウールが持つ特性＞

・熱伝導率の低さにより、外気の寒さ、暑さを身体に伝え難い

・繊維の中で圧倒的に大きい吸着熱を発生

・吸水した水分をゆっくりと蒸発させることで、汗冷えを防止

・繊維内部に水分（汗）を保つことで、群れを感じ難く、結果無駄な汗をかかない

・スケール（うろこ）状の繊維組織により表面の水分をはじきながら、汗による湿気は吸収（綿の2倍、ポリエステルの40倍）

・天然の免疫機能により、細菌に対する抗菌機能が備わっているために消臭機能に対しても驚くべき効果を発揮

OVERTECH ORIGINAL DENIMはアウトドアシーンにおける下半身のプロテクト、快適性を追求し、全て糸の段階から開発し、設計。
その最たる理念は、天然繊維にこだわることです。
タテ糸には通常のデニムより太く紡績したカリフォルニア産コットンをインディゴロープ染色した糸を使用。
ヨコ糸にはそれぞれのコンセプトに沿った糸を厳選し、岡山県井原地区で織っています。
そしてシリーズ全モデルに共通する最大の特徴は、シャトル織機（旧式力織機）による力強い打ち込みと、ヨコ糸を乗せて飛ばすシャトルによって
大きく開く開口が独特の膨らみを出し、シャトル織機独特の経年変化であるヴィンテージライクな“タテ落ち感”が楽しめるということです。
またセルビッチ耳に使用した糸はタテ糸と同じインディゴロープ糸を使用しました。
また縫製仕様に応じた針の太さ、送り歯の速度調整を考慮した上でパターンを調整し、ヘビーオンス専用に改造したミシンで縫製がなされています。
一般的なデニムの縫製工程の倍の手間と時間を要する、特殊デニムと言えます。